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天美から阿倍野へ センチメンタル・ウォーク Page 8
〜2007年4月27日〜
昔下宿していた場所を訪ねてみた。ところがなんということか、ちょうど今まさに取り壊しの最中だった!訪ねるのが一日遅ければもう影も形もなかったところだ。そのあまりの偶然に鳥肌が立ってしまった。家の人たちはどうしているのだろう。今となっては交流がないのでわからない。こちらはこの下宿の窓から撮影した風景。 一時期は一部屋に3人が同居していたこともあった。不便も多かったけど、それなりに楽しかった。例えば、大阪の夏の暑さは大変なものだけれど、部屋にはエアコンはおろか扇風機さえなかった(さすがに下宿のおばさんが見かねて貸してくれたけど(^^;)。冷蔵庫もなかったので、真夏などは水道の生ぬるい水を飲むしかなかった。この水がまた臭い! 今でこそ大阪の水道も高度浄化処理しているので、生でもそれなりに飲めるけれど、当時の水は常温ではとても飲めたものではなかった。しばらくして近くのお店の前に、清涼飲料水の自動販売機が設置されたときは、どんなにうれしかったか! もちろん24時間営業のコンビニなどない時代だ。 私にいわせれば今の学生さんは贅沢すぎる。冷蔵庫はおろかエアコン、大画面テレビ、パソコン、携帯電話…何から何まで揃ってる。若いときからそんなに楽な暮らしをしてどうすんの。ま、モノの値打ちも変わったし、時代の流れで仕方ないのかな(別の意味で生きにくい時代でもあるし)。でも、不便を楽しみに変えられるのは若いときだけだと思うのだけれど。 私などまだ恵まれていた方で、この下宿には階段下に小さな部屋、というより物置小屋のような狭い空間があったのだけれど、そこに一時学生さん(それも女子学生)が暮らしていたことがあった。3畳くらい、いやもっと狭かったかもしれない。階段の下なので昼間でも電気をつけなければ真っ暗だったことだろう。まさに寝るだけの空間。こんな例は珍しいことではなく、当時はざらにあった。 撮影:大阪市東住吉区 西今川 2007年4月27日 14:07 |
駒川 後ろ髪引かれる思いで、下宿をあとにする。写真正面は文化橋。橋のそばあたりに、昔よくかよった喫茶「スワン」があるはずなのだが…。 撮影:2007年4月27日 14:16 |
喫茶スワン(SWAN) あった! ここも訪ねてみたかった場所。若かりし頃よく通った馴染みの店が昔と同じ場所に存在しているというのは、涙が出るほどうれしいもの。もちろん中に入っておいしいコーヒーもいただきました。マスターも健在。しばし懐かしいお話しさせていただいた。ここによく通った私の仲間たちは今どうしてるんだろう。もういちどここに集まって積もる話でもしたいものだ。 撮影:2007年4月27日 14:18 |
近鉄南大阪線 河堀口駅の近く。JR阪和線と近鉄南大阪線(左)が交差するところ。このあと阿倍野まで歩いて今回の「センチメンタル・ウォーク」を終了。 撮影:2007年4月27日 15:15 |