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甲子園会館見学 2009年11月29日 (その1)

武庫川女子大学(兵庫県西宮市)にある甲子園会館(旧甲子園ホテル)を見学に出かけた。フランク・ロイド・ライトの愛弟子、遠藤新設計による名建築で、昭和5年、甲子園ホテルとして完成。「東の帝国ホテル、西の甲子園ホテル」と並び称され、皇族、政財界人、上級軍人などの社交場として賑わっていたが、第2次世界大戦勃発とともに海軍病院として、また終戦後は米軍将校の宿舎として使われるなどしたため、ホテルとしての寿命は10数年の短きに終わった。米軍引き揚げ後は大蔵省の管理下に置かれていたが、その後昭和40年に武庫川女子大学の所有するところとなり、放置されていた建物も改修され、キャンパスとして甦った。
国登録有形文化財及び近代化産業遺産に指定されている。
この日のガイドの方の解説は明快で、「六甲おろし」の解説の部分では、自ら歌声を披露されるなど、おかげさまでこの日一日楽しく見学させていただきました。ちなみに甲子園会館の見学は今回で2度目で、前回見学時の写真はこちら


秋の武庫川河畔
秋の武庫川河畔。阪神香櫨園駅で電車を降り、秋の武庫川河畔をぶらぶら歩く。右に小さく見えているのは武庫大橋。そのこちら側のたもとから少し北側に歩いたあたりに、目指す甲子園会館がある。
OLYMPUS E-620+ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6(以下同じ)
2009年11月29日


南側庭園から
甲子園会館南側庭園からの眺め。
2009年11月29日

西ウィングを見上げる
南側庭園から西ウィングを見上げる。左に張り出した部分は、このあと見学する西側ホール。
2009年11月29日


南面
甲子園会館南面。広角レンズのため、かなり傾いて見えますが…(^^; 私はこの建物を見たときから、なんとなく南米のマヤ・インカ遺跡あたりのイメージを持って見ていたのだけれど、ネット記事によるとどうやら当時、フランク・ロイド・ライトはマヤ・インカ遺跡に影響を受けていたとか。実際の設計は愛弟子の遠藤新だけど、なるほどと納得。
2009年11月29日


見学者の皆さん
西ホールへ向かうこの日いっしょに見学したみなさん。この日は楠松祭特別見学会ということで、他にもたくさんの方たちが、2〜3のグループにわかれて見学されていました。
2009年11月29日


1階西ホール
1階西ホール 庭園側の窓。広い窓から見える庭園が美しい。窓ガラスは上下に分かれているが、上側のガラスは微妙な凹凸があり、外の風景が波打って見える(この写真では分かりません)。これは上のガラスは建築当時からのもので、当時の製造技術では、これだけ広いガラスを凹凸なく作るのは難しかったからとか。お値段も相当なものだったらしい。下側のガラスは新しく作り直したもので、こちらは波打って見えることはない。
ところで、あの「六甲おろし」(作詞:佐藤惣之介 作曲:古関裕而 正式名称は阪神タイガースの歌)は、1935年(昭和10年)末、阪神タイガースの前身である大阪タイガース創立に合わせて作られたのだけれど、翌年3月25日に、なんと甲子園ホテルのこの部屋で開かれたチームの激励会で初披露されたのだそうな。歌詞の一部に「おー、おー、おー、おー 阪神タイガース」という部分があるが、あれは当時の歌詞では「おー、おー、おー、おー 大阪タイガース」となっていた。つまりあの「おー」は感嘆詞ではなく、実は大阪タイガースの「おー」だったのである。なるほど、そういうことだったのか。
なお、このホールの内装も見るべきものがたくさんあるが、今回は撮影を省略。
2009年11月29日


東ウィング
2階屋上からみた東ウィングと前庭部分。
2009年11月29日


南側庭園
2階屋上からみた南側庭園。
2009年11月29日


つくばい
甲子園会館1階 つくばいのある空間。中央のつくばいからは、水琴窟のように絶えず水の音が心地よく響いている。
2009年11月29日

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